抽象表現主義の技法の一つの
アクションペインティングは
具体的に何かを描くというよりも、
絵を描くという行為そのものを
作品として捉え、
色や形、線などを通して
内面的な感情や精神性、
偶然性を表現することに
特徴があります。

この課題では抽象表現主義の画家
サム・フランシスの様々な技法で
画用インクを使って絵を描きました。

サム・フランシスの技法

  • たらしこみ、滴落、注ぎ
    水や絵の具で紙を濡らし、乾かないうちに他の色を置いてにじませたり、違う色を上からたらし込んだりすることで、偶然できた色の広がりを楽しめる技法です。
  • 飛ばし
    キャンバスに絵の具を散乱させたりする技法で、非定型な芸術性を表現しました。
  • 染色
    絵の具でキャンバスを染める技法で、色彩のグラデーションや透明感を表現しました。
  • ブラシワーク
    従来のブラシを使った技法も活用し、作品に繊細な表現を与えました。
  • にじみ
    日本画から学んだ「にじみ」の技法を抽象画に取り入れ、詩的で自由なスタイルを確立しました。

制作のポイント

  • 使う色、配色を考えよう
  • 偶然にできる形や色を楽しもう
  • 余白を大事にしよう